2016年度文化祭(2016.09.24~25)にて発表。
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神崎星南
「紅玉は終わりにして始まり」(ケルスティン・ギア)
普通の女子高校生グウェンドリンは、学校のカフェテリアである日突然めまいに襲われる。めまいはタイムトラベルの予兆、だけどそもそもタイムトラベラーとして周囲に期待され準備をととのえていたのは、グウェンドリンではなく従姉妹のシャーロットだったはずなのに。何の準備もなく過去に飛び、「紅玉」のタイムトラベラーとして目覚めたグウェンドリン、秘密結社に連れられて未知の世界に飛び込むことに。そこで時間旅行の相棒になったギデオンは、非の打ち所のない好男子なのだけど、いけ好かない男。グウェンドリンとギデオンははじめ反発しあうのだが……。
ぽんにゃく
「キノの旅」(時雨沢恵一)
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジー。
松元きよかず
「ジョーカー・ゲーム」(柳広司)
天才スパイたちによる決死の頭脳戦。「魔王」結城中佐の発案で、陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校「D機関」。その異能の精鋭達が、緊迫の諜報戦を繰り広げる。
椎名馨
「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦)
新時代のとびらを開く恋愛ファンタジー。 黒髪の乙女にひそかに想いを寄せる先輩は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回。
漸道光定
「ドラゴン・ラージャ」(イ・ヨンド)
主人公フチ・ネドバルは17歳。ロウソク職人の家に生まれた純粋で熱い少年だ。フチは、ふとしたことから首都への旅に随行することになる。旅の目的は、ブラックドラゴンに捕らえられた人々の身代金をえること。旅のとちゅう、エルフ、ドワーフ、女盗賊、スパイ、放浪する王子など、さまざまな人種そして種族に出会う。一行をおそう危機、そして、待ちうける壮大な抗争劇! 裏切り、愛情、信頼のなか
で複雑な人間関係が渦巻く。
家根川颯馬
「亜愛一郎の転倒」(泡坂妻夫)
完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出される数々の不思議――手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか。さらに一夜にして忽然と消失した合掌造りの家、タクシーの後部座席に突然出現した死体……等々、ちょっとした不合理から思いもかけぬ結論を導き出す事は出来るのか。
sT油
「ロード・ロス」(ダレン・シャン)
主人公は、グラブス・グレイディという少年。生意気な口をきいたり、先生や親をからかったりするけれど、心の底では家族をたいせつに思っている少年だ。ところがグラブスの幸せな日々は「悪魔」というおぞましい存在によって、ある日とつぜん断ち切られてしまう。 しかしそれは、グラブスをまちうける苦難の幕あけでしかなかった——。
曾々木小夜子
「ただ、それだけでよかったんです。」(松村涼哉)
ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です』という遺書を残して―。自殺の背景には、菅原拓によるKたち四人への壮絶なイジメがあったという。だが、菅原拓はスクールカースト最下位の地味な生徒で、Kは人気者の天才少年。また、イジメの目撃者が誰一人いないことなど、多くの謎が残された。なぜ、Kは自殺しなければならなかったのか。「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を―」悪魔と呼ばれた少年・菅原拓が語り始めるとき、誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる。
茉莉亜
「ハサミ男」(殊能将之)
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。
美作杏
「彩雲国物語」(雪乃紗衣)
秀麗は彩雲国でもピカいちの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる!
多姫陸
「しゃばけ」(畠中恵)
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う……。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。